
ノイズキャンセリングイヤホンに革命を起こした機種「WF-1000XM3」を購入してから約1年と3か月が経ちました。長期間使ってみて良かった事、悪かった事をお伝えします!
本製品について
本製品は安心安定のソニー製です。基本機能として「ノイズキャンセリング」、「高音質」、「ワイヤレス」を売りにしており、発売から1年以上経った今も価格.comのイヤホン・ヘッドホンランキングで上位(本記事作成時は3位)をキープしております。
さらに本機は、現在かなり値下げりしており、私が購入した時よりも約7000円安くなっています。他の人気機種である Apple AirPods Pro よりも5000円以上安く購入できます。
発売日に即購入した私が、長期間使用してみて分かった「良かった」「悪かった」点をレビューしていきたいと思います。
良いところ
めちゃくちゃ音がイイ
本機は、高音質技術「DSEE HX」を搭載しており、音楽や動画などの配信サービスの圧縮された音でもハイレゾ級の高解像度音源にアップスケーリングする事ができます。
「Apple AirPods Pro」と聞き比べてみてみましたが、本機の方が圧倒的に音はいいです。専用アプリ「Headphones Connect」でイコライザを使った音質のカスタマイズができる事で、自分好みの音に変える事もできます。
業界最高音質というのも過言ではありません。とにかく音質はめちゃくちゃ良いです!

ノイズキャンセリング効きまくり
電車やバス、人の声が大きな場所で使ってきた感想としては、音楽に集中できるレベルまで騒音をカットしてくれます。
比較的静かな場所では、ノイズキャンセリング特有のサーっという音が聞こえることもありますが、音楽が流れ始めれば全く気になりません。
私の使い方としては、基本的にノイズキャンセリング機能は「なし」に設定しておき、人込みに入る際に「あり」に切り替えるような使い方をしています。
ノイズキャンセリングは外を歩いている際に有効にしていると、後ろから車や自転車がくる事に気づけないことがあり、ちょっと危ない時があります。
それだけノイズキャンセリングが効くという事です。ただ、ノイキャンのレベルも自由に変えられ、外音取り込みは、イヤホンをつける前よりよく聞こえます。外音取り込みの違和感は特にありませんでした。
専用アプリが使いやすい
専用アプリ「Headphones Connect」は以下のような表示になっています。
イヤホンやケースのバッテリー残量から、外音コントロールやイコライザー設定など簡単に変更する事ができます。
私は通勤時に歩く時間が長いため、強い風が吹くたびに風切り音が気になっていました。しかし、右の図のように外音コントロールを「風ノイズ低減」にする事で風の音が気にならなくなり、音楽に集中できます。
本体にアップデートがある場合は、本アプリを通して本体へデータを転送します。イコライザーで音質を変えたり、ノイズキャンセリングのレベルを簡単に変更する事ができ非常に便利です。
見た目よし!
私はブラックを購入しましたが、専用ケースやイヤホンは黒と銅色で、飽きのこないデザインとなっており大変気に入っています。
イヤホン部分のサイズは少し大きめですが、ここに高音質を実現するための仕組みやバッテリーが詰まっていると思えば許容範囲です。
あと端子が USB-TypeC なのもいいですね。

悪いところ
食事中は使えない
本機はの弱点としては、食事中に使う気にならない事です。
他のカナル型イヤホンも同じかもしれませんが、食事中の咀嚼音が非常に大きく聞こえ、つけていられないレベルです。
そのため、食事中はこのイヤホンをする事はありません。全く着ける気になりません。「AirPods Pro」では外音取り込みモードにすると、咀嚼音が気にならないみたいですが、本機は気になってしょうがないです。
食事をしながら、音楽を楽しみたい方にとっては本機はおすすめしません!
耳が疲れる
本体のサイズが少し大きいせいか、装着感があまりよくないです。イヤーピースを大きめにしないと重さでポロっと落ちてしまう事がありました。
そのため大きめのイヤーピースを着けていますが、そのせいで耳に余計な負荷がかかり長時間つけていると疲れてしまいます。もう少しコンパクトだと最高だったのに…。
ケース(フタ)が傷つきやすい
おしゃれなデザインで気に入っていたのですが、現在はこのようにフタに細かい傷がたくさんついています。なぜかといいますと、このケースはフタを下側にする事で自立させる事ができます。
普段、ケースを立たせた状態で保管しています。充電する際も端子が反対側についているため、どうしてもフタ側を下にする機会が増えてしまいます。
傷が気になる方は、専用のケースもありますので、着ける事をお勧めします。

ケースが大きいな…
他のケースと比べた訳ではありませんが、大きいと思います。
以下はマウス、m2 SSD と比べた比較画像ですが、ご覧の通りの大きさです。
ポケットに入れた際にはかさばりますし、私はいつもカバンにケースを入れて持ち運んでいます。
もう少し小さいとうれしかったな…

スペック
スペックは以下の通りです。
ヘッドホン部 | |
---|---|
型式 | 密閉, ダイナミック |
ドライバーユニット | 6mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用) |
感度 | – |
マグネット | ネオジウム |
コード長 | – |
入力プラグ | – |
質量 | 約8.5 g×2 |
ヘッドホン部(その他) | |
電源 | DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約1.5時間 |
充電方法 | USB充電(ケース使用) |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大6時間(NC ON)/最大8時間(NC OFF) |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大4時間(NC ON)/最大4.5時間(NC OFF) |
電池持続時間(待受時間) | 最大9時間(NC ON)/最大15時間(NC OFF) |
周波数特性 | – |
マイクロホン部 | |
型式 | エレクトレットコンデンサー型 |
指向特性 | 全指向性 |
有効周波数帯域 | 50 Hz-8,000 Hz |
付属品 | |
USBケーブル | USB Type-C™ ケーブル (約20cm) |
保証書 | ● |
取扱説明書 | ● |
Bluetooth | |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.0 |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 |
最大通信距離 | 見通し距離 約10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) |
対応Bluetoothプロファイル *3 | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック *4 | SBC, AAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz – 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時) |
結論:音質を求める方にお勧め!
本機について結論を申し上げますと、最高音質を求める方にお勧めできる製品であると言えます。
イコライザーによる柔軟な音質変更やノイズキャンセルの性能がとても優秀であるため、音楽を楽しみたいかた、音質を重視する方に絶対にオススメです!
ちなみに以下に該当する方にはお勧めできません!
- 食事中に音楽をよく聴きくかた
- 着け心地を重視するかた
- 本体はコンパクトがいいというかた
長年使っていると、このイヤホンの使いどころが分かってきますので、悪いところが気にならないような使い方をする事で本機のネガティブなところが見えなくなってきました。
今では非常に満足してますし、今後もずっと使える製品だと思っています。